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[ 2017/05/17 | 農林水産省 | 中央省庁 | 東京都 | 千代田区 | 非上場・外資系企業 ]

「平成29年度 病害虫発生予報第2号」の発表について



本リリースの公式ページ
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/170517.html
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プレスリリース

「平成29年度 病害虫発生予報第2号」の発表について

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平成29年5月17日
農林水産省

向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

・水稲では、イネ縞葉枯病の発生が一部の地域で多くなると予想されています。麦類では、赤かび病について適期の防除を実施してください。
・野菜類では、施設・露地栽培ともに、アザミウマ類やハダニ類等の微小害虫の発生が多くなると予想されています。また、施設内が過湿条件になると病害の発生を助長するので、換気等の施設管理が重要です。
・果樹では、ナシ・リンゴ黒星病やモモせん孔細菌病の前年の発生が多かった地域では、本年も発生が多くなることが懸念されるので、り病部の除去や薬剤散布等の防除対策を徹底してください。

発生予察情報について

国及び都道府県では、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報についての詳細は、都道府県病害虫防除所のHP等を参照してください。

発生予察について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
都道府県病害虫防除所
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(5月11日付け)では、全国的に気温は高く、降水量は平年並又は少なくなると予想されています。

参照:気象庁HP http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)

水稲


水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 縞葉枯病
(ヒメトビウンカ)
関東 北陸近畿
イネミズゾウムシ 北陸、北九州


・イネ縞葉枯病は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病です。本ウイルスは、経卵伝染により次世代にも移行します。そのため、当該虫を対象とした防除を実施することにより本病の発生の抑制に努めてください。
2月から3月にかけての調査において、ヒメトビウンカの本ウイルスの保毒虫率が高かった一部の地域では、今後の発生が多くなると予想されます。近年、本ウイルス病の発生が高まっている地域にあっては、本虫に効果の高い箱施用剤による防除の実施を検討してください。また、箱施用剤による防除を実施した苗を移植した本田において、本虫の防除を実施する場合は、同一系統の薬剤の使用を避けてください。

麦類


麦類で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
麦類 赤かび病 九州 北東北、北陸
うどんこ病 北東北、関東、北陸、東海


・麦類赤かび病
は、本病に感染しやすい時期を捉えた防除が重要であり、麦の種類に応じて下表の時期に最初の防除を行うことが推奨されています。都道府県の発出する予察情報等に従って、地域毎の防除適期を確認して適切に防除を実施してください。また、降雨が続き発生が助長される場合は、最初の防除から10日後または20日後に追加の防除を実施してください。

麦の種類 最初の防除を行う生育時期
小麦 開花を始めた時期から開花最盛期まで
二条大麦 穂揃い期の10日後
六条大麦 開花を始めた時期から開花最盛期まで

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
いちご うどんこ病 南関東北陸 南東北、四国
アザミウマ類 北陸 北関東近畿
アブラムシ類 四国、北九州 北関東北陸近畿
ハダニ類 南東北、関東、東海、中国 北陸近畿、四国、北九州
きゅうり うどんこ病 南関東、四国、北九州
褐斑病 北関東、北九州
べと病 北関東 四国
アザミウマ類 四国 南関東
アブラムシ類 北関東、四国
たまねぎ べと病 北陸近畿、四国
トマト 灰色かび病 東海、四国、南九州
葉かび病 四国、九州 関東
アブラムシ類 北関東
コナジラミ類 北陸九州 北関東
なす うどんこ病 四国 東海
アザミウマ類 九州
ねぎ アザミウマ類 四国 北陸近畿、北九州
ばれいしょ アブラムシ類 南関東、東海
野菜共通 コナガ 北陸、中国



野菜・花き共通

・アザミウマ類、アブラムシ類及びコナジラミ類の発生が、露地栽培及び施設栽培ともに一部の地域で多くなると予想されています。これらの害虫は、作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。また、施設栽培においては、施設内への侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。
なお、これら微小害虫では薬剤感受性の低下が懸念されるので、都道府県から発表される予察情報等を参考に薬剤の選定をするとともに、天敵生物を利用した防除の実施についても検討して下さい。

いちご

・ハダニ類は、気温が高く、乾燥条件が続くと増加する傾向があり、葉の食害による生育不良や密度が高くなると果実の着色不良等を生じます。今後、全国的に気温が高く降雨が少なくなると見込まれることから、多くの地域で発生が多くなると予想されています。また、発生密度が上昇してからでは、防除が困難となるため、早期発見に努め、発生初期に防除を実施してください。
なお、本虫は、薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県等の発表する予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けてください。

たまねぎ

・タマネギべと病は、昨年、長雨により適期の防除が実施できなかったために西日本の一部の地域で多発生となりました。本病は、秋季に感染し、年明け以降に生育不良や葉の湾曲等の症状を示した株(越年り病株)が伝染源となり、降雨により感染が助長されます。
本年は、都道府県の指導や地域での積極的な取組もあって、昨年と比べ発生を大きく抑えられているところです。引き続き、り病株の抜き取りや薬剤による防除を徹底するとともに、栽培終了後の残さ処理を適切に行い、ほ場内の菌密度の低下に努めてください。



トマト

・葉かび病は、施設内が過湿条件になると発生が助長されます。今後、降水量は少なくなると見込まれますが、ほ場での発生が多い場合は注意が必要です。換気や作物の株間の風通しを良くするなどの管理を徹底するとともに、伝染源となるり病部の除去を実施してください。また、薬剤防除を実施する際には、薬剤抵抗性の発達を防ぐために、都道府県等の発表する予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けてください。

果樹・茶

果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
かき 炭疽病 北陸近畿、四国
かんきつ そうか病 東海、近畿、北九州
アブラムシ類 四国、北九州
ハダニ類 東海、北九州 四国
なし 黒星病 九州 北東北、北陸
アブラムシ類 南関東、北九州
もも せん孔細菌病 南東北、北陸、東海、近畿、中国
りんご 黒星病 北海道、東北
チャノホソガ 南関東近畿
ハダニ類 九州
ハマキムシ類 近畿 南関東、東海、南九州



かんきつ

・ミカンハダニは、気温が高く降雨が少ない場合に発生が助長されます。全国的に気温は高く、降水量は平年並み又は少なくなると予想されているため、平年を上回る発生が見られる地域においては、園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施してください。

なし・りんご

・黒星病は、昨年、基幹防除薬剤に耐性を獲得した病原菌の発生や春期の高温による発生の早期化等が要因となり、東北地方の一部を中心に多発生となりました。対策にあっては、一次伝染源となるり病葉の除去、園内の落葉処理を実施するとともに、り病した新梢の除去に努めてください。また、薬剤の選定にあっては、薬剤耐性菌による発生の拡大を防ぐため、都道府県の発表する情報等を参考にしてください。



もも

・モモせん孔細菌病は、春期に枝に形成される春型枝病斑(スプリングキャンカー)が伝染源となり、降雨や風により発生が助長されます。今後の天候は、全国的に気温が高く、降水量が平年並み又は少なくなると予想されることから、本病の発生に助長的な条件ではないものの、前年の発生が多かった地域では、当該病斑が形成されやすい環境となっているため発生が多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、発病枝が確認されたら確実に除去してください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成29年4月18日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

注意報

・警報を発表するほどではないが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県名 対象作物名 対象病害虫
4月19日 秋田県 なし ナシ黒星病
4月28日 宮崎県 トマト トマト葉かび病
5月1日 徳島県 ねぎ ネギアザミウマ
5月2日 香川県 野菜・花き類 アブラムシ類
5月12日 千葉県 水稲 スクミリンゴガイ
5月16日 長崎県 なし ナシ黒星病

特殊報

・各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
詳細については、各都道府県の病害虫防除所のHP等を参照してください。

発表月日 都道府県名 対象作物名 対象病害虫
4月24日 鳥取県 トマト トマト葉かび病(レース2.9)
4月26日 東京都 トマト トマト黄化病
5月1日 大分県 トルコギキョウ トルコギキョウ斑点病
5月2日 香川県 ラナンキュラス ラナンキュラス葉化病

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。また、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同一系統薬剤の連続使用を避けてください。

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

緊急防除に関する事項

ウメ輪紋病及びジャガイモシロシストセンチュウの発生地域においては、緊急防除を実施しています。引き続き御協力をよろしくお願いします。

・ウメ輪紋病は、アブラムシ類によって媒介されるため、発生地域においては、気温の上昇とともに発生が多くなるアブラムシ類の防除を徹底してください。

用語解説

(地域)
北海道北海道
東北:青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県
北東北:青森県岩手県秋田県
南東北:宮城県山形県福島県
関東:茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県
北関東茨城県栃木県群馬県
南関東埼玉県千葉県東京都神奈川県
甲信:山梨県長野県
北陸新潟県富山県石川県福井県
東海:岐阜県静岡県愛知県三重県
近畿滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県
中国:鳥取県島根県岡山県広島県山口県
四国:徳島県香川県愛媛県高知県
九州福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県
九州福岡県佐賀県長崎県大分県
九州熊本県宮崎県鹿児島県
沖縄:沖縄県

(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

(平成29年度発表予定日)
第3号:6月14日(水曜日)
第4号:7月12日(水曜日)
第5号:7月26日(水曜日)
第6号:8月16日(水曜日)
第7号:9月13日(水曜日)
第8号:10月18日(水曜日)
第9号:11月15日(水曜日)
第10号:平成30年2月14日(水曜日)

(参考)これまでの発表
第1号:4月19日(水曜日)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:白石、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386




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